空き家をなんとかしたいオーナー/相続者様

現在、いすみ市をはじめとする少子高齢化と人口減少が同時に進行している地域では、空き家の問題も日々深刻になっていっています。

空き家をなんとかしたいと思っていても、自分一人ではなにから始めたらいいのか分からないという声をたくさん聴いてきました。また、誰かに相談したいと思っていても、身近な人にはなかなか相談しにくいことも多いのが実情です。

そこで、空き家の問題を、ともに考えて、ともに解決に向かって進んでいくための支援づくりが必要であると私たちは考えています。

空き家関連の問題は、個別にたくさんの問題を含んでいますが、実は似たようなことで悩まれている事例がたくさんあります。逆に、空き家が人の手に渡り、地域のにぎわいを取り戻す拠点として機能している事例もたくさんいすみ市には存在します。

そういった事例から得られるさまざまなことを一緒に学び、空き家を地域のための貴重な資産として再び活性化させることこそが地域の未来の希望となります。そのための、ステップと対話の機会の場を私たちは提供していきたいと考えています。

空き家の問題には様々な問題が複雑に絡まっていることがほとんどです。

一例をあげるだけでも、

  • 空き家内部に保管されている物の片付けなくてはいけない
  • 相続登記がされていない
  • 隣地との境界があいまいなままになってしまっている
  • 仏壇や神棚がそのままになっている
  • 農地や山林などの土地が家とセットになっている
  • 庭木を切らなくてはならない

といった具合に、私たちの身近なところでもこれだけたくさんの問題を見てきました。もちろんこれはあくまで一例で、これ以外の問題もまだまだたくさんあることでしょう。

一つ一つ、解決していく

複雑で絡み合う問題をいっぺんに解決することは困難でしょう。しかし、問題を丁寧に選り分け、一つ一つ解決していくことは手間暇はかかっても決して難しいものではありません。以下の事例は本の一例ですが、私たちが取り組んできたことの例になります。

残置物や古材の再活用

倉庫の中に眠っている物たち
綺麗にしてまだまだ使うことができたりします。

いすみ古材研究所

空き家などからご寄贈頂いた古材を利用して様々なものを再生させ、新たな価値を創造しています。
写真は学校机に、瓦を粉砕して塗料を塗ったもの。

NULL(Instagram)

マチノイト

箪笥などに眠っていた着物や反物の寄贈品をリメイクし、着心地の良い服に仕立て直すワークショップの開催やオリジナル商品のショップを展開している。

マチノイト(Instagram)

大量に残された書籍の山

本棚に残された大量の書籍も問題になりがちです

い鉄ブックスは、ご不要になった本をご寄贈頂き、いすみ鉄道の支援に役立たせています。市内であれば本は引き取りにもうかがっています

専門家のチカラを借りる

法律や税金などが関係してくる分野においては、専門家のチカラを借りることも大変重要となります。

ですが、問題の解決方法をどこに問い合わせたら良いのかが分かりくい場合も散見されます。

そんなときには同じような事柄で悩んでいた事例から学べることも多くあります。

そうした事例を集めてノウハウを集積し、同じようなことに悩まれている方々に方法論をフィードバックしていくことにも取り組んでいます。

専門家と共に解決したノウハウ例
  • 司法書士に必要な書類を揃えてもらったことにより、相続者同士の遺産分割協議書の話し合いも非常にスムーズに執り行われた。
  • 土地家屋調査士に相談したことにより、敷地の一部が農地のままだったがスムーズに宅地に地目変更をすることができた。
  • 市役所に相談したことにより、建物の改修費用や残置物の撤去費用などに補助金を使うことができた。

問題解決の伴走者として

家にまつわる問題は「名義人」が常に大切になってしまうため、手続きや署名自体はご本人様がやって頂く必要があります(当団体が代理を行うことはできません)

ですが、専門家や不動産事業者と連携とりながら、その手続きの進捗を一緒に管理したり、進行表を一緒につくることは可能です。

空き家問題に関する伴走者として、空き家のオーナー様/ご相続者様をサポートいたします。

私たちの活動のモチベーションは、いすみ市内の空き家を貴重な地域の資産に変えていき、人を呼び込みまちににぎわいを取り戻していくことががあります。

都心部にもほど近く、移住者も多いいすみ市内はできることがまだまだたくさんありますし、チャンスもたくさん眠っていると感じています。

つながりを大切にしつつ、こうした空き家を活用した事例を蓄積し公開していくことで、まちのにぎわいづくりに協力してくれる仲間を増やしていきたいと思っています。